正直、普通のクルマというか自家用車には、あまり面白い展示はなかったです。
だって、これからは電気自動車の時代ですよ。電気になれば、ガソリンエンジンを使った自動車よりも、ずっとデザインの自由度が増すはずです。
これまで、エンジンの制約で実現できなかったデザインってのは、多かったはずなんです。内燃機関は、パイプやタンクの取り回しなど、結構、大きさや形の制約が大きいですからね。スターウォーズとか、攻殻機動隊に出てくるような、ユニークに見えるデザインは、内燃機関を前提に考えると、あまり合理的ではないのです。つまり、カッコイイのに実現しないというのは、なにか理由があるわけですよ。
で、これからは電気自動車の時代です。もっとカッコよくてユニークなデザインをいろいろ試して展示してくれているんじゃないかと期待するじゃないですか。
でも、どのデザインも凡庸で、面白くなかったんですよね。
そのかわり、僕が一番面白いと思ったのは、日野自動車がやってたバスを改装して作った移動診療車の展示でした。
こんなやつです。
中身は、こんな感じ。車体の最後部が、診察室になっています。
で、車体の前半分が待合室。
いや、ちょっと、この診療車で、移動診療所をやれと言われたら、正直、ちょっと足りないものがいっぱいある気もするんですが、この展示で、僕が面白いと思ったのは、そこじゃないんです。
最近のハイブリッド車や電気自動車のなかには、特にバスやトラックなどの大型のクルマのなかには、メチャクチャに大容量のバッテリーを積んでいるものがあるってことなんです。これだけの大容量のバッテリーがあれば、ちょっとした医療機器や検査機器を動かすのに必要な電力を十分まかなえてしまうんですね。
まあ、あれだけの大きさの車体を動かすバッテリーですから、当然のことではありますけれどね。
大したものです。
で、一つ気になったのは、バスの昇降口の階段。診療所ってのは、普通は、病気で体調が悪い人が来るもんです。ここに入る昇降口に、これだけ面倒な急階段があるのって、どうなんでしょうかね。
気になって、そう聞きましたら、
「あ、これはハイブリッドですから。本当の電気自動車になれば、エンジンが小さくなる文だけ床は低くできます。車椅子でも、簡単に入れますよ。」
ほお。
こんな感じ。ふうむ。
これは、いいなぁ。
バスというものに対する印象が大きく変わりましたぞ。
いや、結論は特にないんですが、面白かった、ということで。
それではまた。
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