2013年12月23日月曜日

人体の形を日用品のデザインに取り入れること

人体の構造を日用品のデザインに取り入れることには、昔から興味があります。

生物の体の構造は、しばしば、日用品として使う時にも実用的で合理的な構造をしているように感じています。その中でも、特に、人体の構造は、デザインとして非常に面白い、人をドキドキさせるような形のものが多いように感じているからです。

これは、どちらかというと、人体がそういう、ドキドキするような優れたデザインで作られているというより、それが我々自身の体の形であるから、そういう形のものに強く揺さぶられるように我々の心や脳ができているのだと思ったほうが正しいのかもしれません。

たぶん、僕が、そういうことに興味を持つようになったのは、学生時代、解剖実習の頃からです。
解剖実習中に面白い形の臓器を見つけるたびに、
「これは、家具に使うと便利かもしれない」
「これは、こういう用途に使いたい」
なんて言ってて、教授から不謹慎だと叱られていました。

確かに少々不謹慎なんですけれど、でも、人体って、非常に面白いデザインの宝庫だと思うんですね。

でも、そういうものを作ってみたいという、僕の気持ちは、プロのデザイナーを目指そうというほど強い気持ちではなく、したがって、解剖実習から今まで20年間、僕のささやかな解剖学の知識がデザインの方面に生かされることもありませんでした。

でも、僕は、実は、将来、3Dプリンタとかがもっと素晴らしい物になれば、プロのデザイナーじゃなくても、「プチデザイナー」みたいな感じで、面白い人体風デザインをいろいろやってみたいっていうくらいは、デザインに興味を持っています。

もちろん、いますぐだってやってみたいんですけれど、今の一般向けの3Dプリンタで作ったものって、まだ、普通に使う道具にするには、耐久性とか、まだまだ問題ある気がするんですよね。

最近、代官山の蔦屋書店で、こういうお皿が展示されているのを見ました。


手で作ったお皿がプリントされたお皿です。
なんか、有名なデザイナーの作品らしいんですが、よく知りません。こういうの、疎いものですから。
でも、ゾクゾクしちゃったんですよ。手の絵をお皿にプリントしただけなんですけれど、それだけで、何か、自分のお皿に何か食べ物をよそってもらったり、人のお皿に何かをよそってあげたり、そういうお互い様って感じのありがたい感覚を、ものすごく刺激される感じのデザインですよね。

作った人がそういう意図で作ったのかは全然知りませんけれど。

思わず写真をとりました。

で、そのあと、思い出したんです。
むかし、自分も、これと同じようなデザインを考えたことがあったな。

それから、考えました。
ああ、こういうのなら、いますぐでもできそうだな。
3Dプリンタとかじゃなくて、完成品のお皿とか机とかに、好きな絵をプリントする形で、人体の形を日用品のデザインに活かせないものか。

年末に、時間ができたら、すこし考えてみようと思っているところです。

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