2015年6月1日月曜日

日本のディズニーとアメリカのディズニーのキャラは違うけれど、それは、ライセンス料なんて持ちださなくても説明つくよ

東京ディズニーリゾートの未来~キャラクター戦略から考える
この記事を見て、全く賛同できなかったので。
東京ディズニーリゾートと、アメリカのディズニーリゾートと、フィーチャーしているキャラクターがずいぶん違うのは周知のことです。ですけれど、それは、OLCがキャラクターのライセンス料を抑えるためにやってるとかじゃなくて、単に、日本とアメリカでウケるキャラが違うからなんじゃないか、というのが、私の意見です。
日米両国民のキャラクターの好みは、ずいぶん違います。現に、日米両方でフィーチャーされていても、日米でウケ方が全然違うキャラクターは、結構います。たとえば、日本で人気の高いキャラクターの一部、たとえば、くまのプーさんやスティッチは、アメリカでは日本ほどの人気ではありません。
なぜなのかは知りませんけど、私には、これは、両国の国民性の違い以外にも、両国の人口動態の違いが関わっているように思えます。どちらの国でも、パークは、それぞれの国の、一番人口の大きい層に合わせて作りこまれています。そして、日本とアメリカで、人口の年齢構成が微妙に違うため、日本でパークが恋人同士で行くところだった時代に、アメリカでは子供を連れて行くところだったり、あるいは、その逆だったりというのがあるわけです。
当然、子供っぽいキャラは、そのフィーチャーされた時代が、子供の入場者が多い時代だと、よりウケやすく、反対に、大人っぽいキャラは、その時代に、大人の入場者が多い時代だとウケやすいのだと思っています。
両国民では、馴染んでいるストーリーも全然違います。たとえば、何年か前の映画「Saving Mr. Banks」は、日本では、「ウォルト・ディズニーの約束」という邦題で公開されました。「バンクス氏」って言われて誰かわかる人が、日本では、それほど多くないからでしょう。
この映画、ディズニーが作った昔の映画、「メリー・ポピンズ」のメイキング映画でした。そして、バンクスさんというのは、「メリー・ポピンズ」に登場する銀行員のお父さんのことです。要するに、「メリー・ポピンズ」が、日本では、アメリカほど馴染みがあるストーリーじゃないから、この作品は、本国とはまったく別のタイトルをつけて、別の売り方をしなくちゃいけなかったんですね。
もっと、アメリカの伝統に則した作品、たとえば、西部劇やら、マーク・トゥエインの原作の作品なんかだと、日本での展開は、もっと大変です。
そういうわけで、日本のパークは、かなりアメリカのパークと違うキャラクターをフィーチャーしてることが多いんですけれど、それは、日本でウケるキャラがアメリカと違うよ、ってことで結構説明がつくように思うんですよね。
(このあと、ユニベアシティと、ダッフィーについて、書こうと思ったんだけれど、時間がないので、また、いつか)

0 件のコメント:

コメントを投稿