2017年10月27日金曜日

スマートスピーカーの非実用的な用途

スマートスピーカーというものに興味があります。
GoogleHomeとか、Clovaとか、そういうやつです。
とはいえ、買いたいとは思っていないのです。部屋が散らかっていて、置く場所がないものですから。
ですけれども、このデバイスの未来に興味があるものですから、いろんなところでスマートスピーカーをさわってみています。

さて、今日話したいのは、スマートスピーカーの非実用的な用途のことです。

普及するような情報機器は、たいてい、実用に使われる以上に、娯楽などの非実用的な用途で使われています。
多くの人のスマホはゲームとSNSの専用機になっていますし、パソコンだって、ゲームやら何やらがなかったら、こんなに普及したかわかりません。

逆に、どんな実用的な情報機器でも、工夫して娯楽のネタとして使う人は、かならずいるものです。

実用的な道具でも、変な遊びに使う想像力豊かなやつがいる、ということに、私が初めて気がついたのは、中学生の時、友人のK君がワープロの日本語変換に変な単語を教えこんでいるのを見たときでした。
彼の家にあったワープロは、かなで、「わたしのくつをおなめ」と打つと、「はい。ご主人様。」と漢字変換してくれるようになっていました。私が覚えているのは、その一単語だけなのですが、他にも、たくさんのイカガワシイ単語を登録してあったように思います。彼は、そういう単語をワープロに登録することを、「調教」と呼んでいました。彼は、そうやって、登録された単語を変換して、ワープロ専用機との怪しい「会話」を楽しんでいたようなのですね。まあ、実用一点張りのワープロ専用機だって、想像力を持った人間が変なことに使おうと思えば、娯楽の可能性は無限大なのです。
(ところで、あの日、私が彼の家でみたワープロは、彼の父親が仕事で使っていたものらしく、後日、彼は、「調教」に気がついた父親にひどく怒られたと聞きました)

そういうわけで、いずれ、スマートスピーカーも、普及し始めたら、アプリをインストールできるようになって、いろいろな非実用的なアプリが出て来るに決まっています。
スマートスピーカーを使った娯楽となれば、きっと、多くが会話を楽しむものになるでしょう。もちろん、人間との会話のような自然な会話はスマートスピーカーには、難しいでしょうから、会話と言っても、一種の決まり文句を楽しむだけかもしれません。でも、多くの人が面白いと思うような会話は、決まり文句の範囲でも、できるのではないでしょうか。

そういうわけで、今の時点で考えられる非実用アプリを考えてみました。

1,アニメやドラマの「あの会話」アプリ
アニメや、ドラマの有名なシーンを、ユーザーと一緒に演じてくれるアプリです。
たとえば、
「○○がないな?」
とユーザーが言ったら、スピーカーが、
「あんなのかざりです。偉い人にはそれがわからんのですよ。」
と答えてくれる、とか。
もちろん、こういう、一言だけの会話から、望むなら、台本一冊分くらいの長い会話もできるはずです。ユーザーは、そういう会話をすることで、あのアニメやあのドラマの登場人物になりきって遊ぶことができるわけです。
あ、ちなみに、上記の会話をしてくれるスピーカーには、ハロの形をしたケースを付けることをおすすめします。

2,ポルノ会話アプリ
ユーザーがエッチなことをいうと、いやらしい声でエッチな言葉で返事してくれるアプリです。
ユーザーは、そのアプリを使うことで、エッチな気分に浸るのです。往年のギャルゲー声優の声を使うと、そのスジの人には、特に楽しんでもらえるのではないかと思います。
これも、きっと、面白がる人が多いアプリではないでしょうか。

3,宗教的アドバイスアプリ
たとえば、何か、ユーザーが悩んでいることを言うと、その中のキーワードに関連した聖書の一節を話してくれる、というようなアプリです。
真面目なキリスト教の信徒であれば、喜ぶ人は案外いるのではないかと思います。仏教なんかでも、比較的、教義を言語で表現する度合いの大きい宗派、たとえば、上座部仏教とか浄土真宗とか日蓮宗とかだと、似たような、ユーザーの状況に応じた法語や仏語を言ってくれるアプリは作れるのではないでしょうかね。

4,サウンドノベルゲームのアプリ
一昔前のサウンドノベル、「弟切草」とか「かまいたちの夜」みたいなゲームを、朗読の音声のみで楽しむようなゲームです。
プレーヤーは、スピーカーに、どのように行動するかを言葉で伝え、スピーカーは、その選択の結果を、朗読と効果音、音楽で表現する形でゲームが進みます。
ホラーっぽいゲームを、真っ暗な中で音声プレイすると、きっと楽しいのではないかと思います。

まあ、他にも色々ありうると思うのですが、こういうの、いかがでしょうかね。

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